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 お釈迦様

 今から二千五百年も昔の人である、お釈迦様。随分遠い人のようですが、世の中や人間のことについて、いろんなことを言っておられ、それらの言葉が正しいことが、最近になって科学的に証明されているようです。やはり、聖者という人がいるのですね。

「人間の生涯は、無明の時=3歳までに大半決まる。この時こそもっとも大事である。しかし、それは「因」である。とはいえ、3歳から15歳くらいの間も大事である。それは「触」と「受」の時だからといえる。15歳から40歳くらいまでは、人は「愛」と「取」で悩む。ここでは自分の責任で多いに悩めばいい。ところで、40歳になると生まれ変わりなさい。そうして惑うのをやめねばならない。そのためには、全体の中の個としての自分を知り、全体にために生きることである。そうすることによって、人間は人間として生きてきた使命を果たせるし、悟りに近づける」

要するに「人間なら40歳を過ぎたら惑わず、我欲を捨て、自分のことを二の次にして、世のため人のためにつくすべきですよ」ということです。
ところが、なかなかこれが難しい。
僕も「40にして惑わず」という言葉は知っていたけど、40歳になっても我欲は捨てられないし、惑いも取れなかった。というか、50歳を過ぎた今でも、悶々としている。でも、随分自分なりに「人間とはなんぞや?」とか、「人間の幸福とは何か?」「いかに生きるべきか」など、だんだん考えがまとまりつつあります。
「人間の研究」の究極の答えは、「人の心」のようです。
「人間と動物の違いは、心主体の生活、祈りながら挫折せずに、行きぬくということ。これが人間の宿命であり特徴である」

数千年の人類の歴史の中で、今ほど人々がもっとも大事にすべき「人の心」をないがしろにしている時は、ないように思います。
中学生の犯罪、人間が犯すとは思えないような非常な犯罪。人の痛みのわからない人間の増加。私利私欲だけを追いかける政治家や経済人。

しかし、これからは「心の時代」なのです。
いま、物と近代化工業社会の行き詰まりがはっきりしてきた。高度成長時代から低成長時代への移行により、心のこもってない物は、売れなくなり、本当に「心のこもった」物、サービスが売れる時代です。
閑話休題・・・・

 閘門

前号にも書きましたが、言葉と言うのはその人を作り上げます。
「ネガティブな言葉はネガティブな人間にする」
「人類の使う麻薬のうちで言葉ほど強力なものは無い」


僕の後輩で、うつ病で苦しんでるのがいます。
最近、何とか会社に出ては来てるのですが、毎朝送ってくるメールは、先行き不安や、ネガティブな内容が多く、消極的な言葉は極力避けるように言ってるのですが、難しいようです。これは、病気だから仕方ないと言えばそうなのですが、治る病気も治らない気がします。特にこういう心の病を抱えてるからこそ、ポジティブな考えを持ってほしいものです。世の中、不景気で、ますますストレスが大きくなる社会です。
彼にいつも言ってるのは、閘門の話です。
閘門ってご存知ですか?
パナマ運河とかもこの方式を取っているのですが、閘門についての解説文を発見したので転載します。

この閘門が設けられるのは、水位の差があるところを船が往来する場合である。本川と支川に水位の差がある場合
で、そこを船が行き来することを想像していただきたい。ひとつの水門を開け閉めしていたのでは、その度にものすごい水流が起きて船が通れないどころか、低いほうが洪水になったり高いほうが干上がってしまったりして迷惑至極であろう。そこで水門を二つ作って、ひとつずつ開け閉めするのである。高級旅館で中居さんが廊下からいきなり部屋に入って来ないのと同じフォーメーションである。「次の間」に当たるスペースを閘室と呼ぶ。
(http://www.kohan-studio.com/fg/primer/primer1J.html参照)

ここからは、僕の追記。
この閘室に入った船を低いところから高いところに移すために、前の扉と後ろの扉を閉めて、閘室に水を注入し、水位が高いほうに合った所で、前の門を開けて、船は進めるのです。つまり、過去も未来も閉ざして、ただひたすら、現在で精一杯努力し少しづつ上がる。そうすれば、いづれ、高い大海に出れる。と言うのが、僕が言いたいことです。
過去を後悔しても、未来を憂えても、何も物事は進まない。今現在を精一杯生きることが肝要です。

この閘門の話しはとても好きな話しで、過去を悔やんだり、未来を憂えてる人に、よく話します。今を生きるしかないと言う点も、好きな部分です。
人生ってそうですよね。

暑い夏も終わろうとしてます。
昔、高校の先生で、とても厳しい英語の先生がいました。夏、下敷きでパタパタやってると、その鬼瓦は、チョークを投げつけてきました。暑いなんて言おうものなら、教科書が頭の上から落ちてきました。でもそのおかげで、その英語の授業は、とてもピリピリした緊張感で、暑さ寒さなんか感じない授業でした。
不思議なものですね。これも心の持ち方で、変わる良い例だと思います。

爽やかな秋風と共に美しい日本の四季を楽しみましょう。


                                                 (青龍)
第9回 潜在能力を開発し
   強い自分をつくるために
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