◆初めまして 「周囲の人たちの成長を手助けすることほど素晴らしいものはない。人を信頼し、尊敬し合うことが、人の成長を促す最も重要なカギである。人が豊かな人生を送られるように手助けすることによって、人も、そして自分も成長する」 皆様初めまして。この会報は、上記のような趣旨で発行しているとお聞きしてます。たまたま、昔読んだ本に、上記の文章を見つけ、まったくこの会報の趣旨通りだと、転載しました。 人の心と体は、言葉によって動かされます。キプリング(イギリスの作家)は「人類の使う麻薬のうちで、言葉ほど強力なものはない」と言っています。消極的な言葉を使うと、その言葉があなたの主人となり、消極的な行動しかとれなくなります。積極的な言葉を使うと、その言葉があなたの主人となり、自信が付き、仕事は上手く運び、日々の生活は充実し、健康さえ増進されるのです。 高度成長時代から低成長の時代に移り、根本的に考え方を変えなければならなくなってきた今日。人々は新しい時代に適応した生き方を求めています。 某電器メーカーの社長は・・・ 「物の豊かな時代にあっては、商品にゆとりや、やすらぎや快適さといった、お客様の心を満たす商品作りが肝要である」 と言ってます。即ち人間性と先端技術を調和させる商品開発を社員に訴えてます。社員は一人一人がまずしっかりとした心構えを持ち、人間性の向上に努めることが大切です。 自分自身が変化に立ち向かい、豊かな人生を築くために、自己革新に努力すべきです。世の中が変化している昨今、一人の人間としての生き方を根本的に考え直し、自分を強くするための勉強、努力が必要です。 ◆マズローの欲求段階説 自己実現をするためには、いったい何が必要なのでしょうか? まず第一に必要なのは、自分に対する飢餓感です。今の自分に満足していれば、より高次への希求は起こりません。それは、自分を高めるという、人間の根源的な欲望です。皆様はマズローの欲求段階説というのはお聞きになったことがあると思います。人間の欲望の段階です。 ![]() アブラハム・マズロー(1908年〜1970年 A.H.Maslow アメリカの心理学者)は,彼が唱えた欲求段階説の中で、人間の欲求は,5段階のピラミッドのようになっていて、底辺から始まって、1段階目の欲求が満たされると、1段階上の欲求を志すというものです。 人間の欲求の段階は、生理的欲求,安全の欲求、親和の欲求、自我の欲求、自己実現の欲求です。 生理的欲求と安全の欲求は、人間が生きる上での衣食住等の根源的な欲求、親和の欲求とは、他人と関りたい、他者と同じようにしたいなどの集団帰属の欲求で、自我の欲求とは,自分が集団から価値ある存在と認められ,尊敬されることを求める認知欲求のこと、そして、自己実現の欲求とは、自分の能力、可能性を発揮し、創造的活動や自己の成長を図りたいと思う欲求のことです。 生理的な欲求、人間が生きていくための必要最低限の欲求が満たされ、安全が確保され、集団の中での存在意義が認められて初めて、自己実現の欲求が起こるのですが、大方の人は、ここで満足してしまいます。社会的にも認められ、経済的にもそこそこ人並みの状態にあれば、より高次の自己実現に向かって苦労をしたいとは思いません。それを敢えて、動機付けするためには、自己に対する飢餓感が必要です。 低成長の今、このような飢餓感を持つのは、大変です。高度成長時代を知っている世代は、この厳しい時代を生き抜くことで精一杯という人もいるでしょう。しかしそれでいいのだろうか?という自己に対する飢餓感を持つ為には、自己革新が必要です。 人はどうしても、安きに流れます。昔は苦労は買ってでもせよ、と言われたものですが、過保護な世の中。嫌になるほど甘い親が増えてます。そして、躾も忘れて、勉強を強いる親達。心を忘れた教育。営利主義に走る塾などの教育産業。こうして頭でっかちで、心を忘れた大人、中人、子供が犯罪を犯しています。 このような索漠とした世の中を作り出しているのは、人の心です。人の心、意識が世の中を形成しています。将来と言うのは現在プラスその時点までの現実に生きている人間の意志とか、心によって決まるものです。 ですから、いかに正しい考え、人間としてあるべき目標に向かう心を持つ人が増えることが、将来の世の中を、明るく住み良い世界にしていくのです。 ◆ 直観力 人間の特性は知的能力があることです。 その知的能力には、知識を得る能力、知恵を得る能力、そして直感を得る能力の三つがあります。 このうち、最高の能力は直感を得る能力です。いわゆる直観力ですが、これは 「思考無しに直接知る能力」です。 直観力というのは、宇宙意識というか超意識の世界に、顕在意識を没入させ、一体化しないと得られないものです。宇宙意識とか超意識のことを、英語ではスーパーコンシャスネス(Super-Cnsciousness)といいます。 宇宙意識、超意識と言うのをお聞きになったことはあるでしょうか? 私がこの言葉を初めて聞いたのは、数年前、船井総研の船井幸雄の著書を読んだときです。丁度この頃、精神世界の本、「前世療法」を読み、精神世界というものに触れるようになり、シャーリーマクレーンや日本の精神世界をリードしている、山川夫妻の本などを濫読しました。そうしたときに、顕在意識を超えた、宇宙意識、超意識というものについて書いた本を読みました。 それは、あたかも、目の前に自然に用意されたかのように。 これも一種の直観力と言うか、何事も必然だと思える出来事でした。 そして、超意識の世界に顕在意識を没入する手法として最も簡単で誰もが体得できるのが瞑想です。この瞑想の科学的研究はまだ20数年くらいの歴史しかありませんが、主としてアメリカで研究が進み今では多くのことが分かっています。 ◆ 瞑想 1. 瞑想状態になると、酸素の消費量が平常時よりも16%ぐらい低下する。睡眠時間で8〜11%だからこれだけでも、深い休息が得られる事が分かる。また乳酸塩濃度も急速に低下し、脈拍、呼吸数も20%ぐらいは減少する。これらはイライラや疲れが取れ、ストレスが除かれることの証明でもある。 2. 瞑想を規則的に続けていると、アルコールやタバコをはじめ、健康に良くないものの消費量が急減する。 3. また、知覚・運動神経が発達し、自律神経が安定、記憶力や応用力が増し、知能が向上する。老化も進まなくなる。偉大なテクニックと呼ばれる所以である。 4. ともかく、瞑想の最大の効果は、アルファー波、シーター波などの脳波が出始め、左右脳波が同調し、独創力、直観力がつくことであろう。人間として最高の知的能力が得られるのだから、この効果は計り知れない。 近年、世界中で直観力の研究とともに、瞑想の研究、科学的アプローチが盛んになりだしたそうです。 私も昔はよく、瞑想をしていました。 前述の山川亜希子さんの、「天使の瞑想」という本とCDがあり、これを聞きながら、やったこともあります。 瞑想は、自分の内側を冷静に見つめるいい機会でもあります。 いやそれ以上に、宇宙とのつながりを感じる、唯一の方法ではないかと思います。 自己実現の道というテーマと少し離れたかもしれませんが、自己実現を果たすためには、まず、自己をシッカリ見つめ、宇宙とのつながりを感じ、超意識とのつながりからヒントをつかむことも、必要ではないでしょうか。 混沌とした世の中を自分の力で切り開き、素敵な社会を築くために、切磋琢磨していきたいものです。 4千年前のヒンズー教の聖人が残した言葉 「人は考えた通りの人間になる」 を最後に書いておきます。 |
参考図書:人を活かす人間学 「心の時代」のリーダーの条件 船井幸雄 (青龍) ![]() |
第8回 | 潜在能力を開発し 強い自分をつくるために |
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