参考文献 : You Can Become the Person You Want to Be by Robert H.Schuller
         Real Magic Creating Miracles in Every Day Life by Wayne W. Dyer
         
人間はここまで強くなれる 謝世輝
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−人間を動かす「習慣の心」−
第2回  あなたの夢を実現しよう 
 「潜在意識」が人を動かしている。本能と同じように、自己をコントロールしているものに「習慣の心」がある。これは「潜在的な心」であり、「怠ける心」や「努力する心」である。このような心は大変強力な力で人間を動かしている。

 理性や知覚は「意識する心」であり、表層意識と呼ばれる。ところがフロイトなどの分析によると、これは人間の心のわずか20%を占めるに過ぎないという。そして残りの盲目的な働きをする潜在意識(心の深層)が80%という大きな割合を占めているのだ。「本能の心」も「習慣の心」も、この中に属している。

 我々の心の中には「ネガティブな記録」が存在しており、潜在的にこれに影響されてしまうことがある。どうすれば、潜在的にネガティブな影響を克服することができるのだろうか・・・。
そのための方法について紹介しよう。

あなたを抑えつけていた否定的な力を分析してみよう・・
「外的要因が私を現状に縛り付けている」と言う人もいるだろう。自分の外のものに責任を転嫁しているうちは、この問題を解決することはできないのである。自分に問いかけてみよう−−「私よりも条件の悪い人々がそれを成し遂げているのに、なぜ私にはできないのか?」
 人間の社会において、本当の圧力となっているのは「できないという考え方」であり、本当に抑圧されている人とは「できないと考えている人」である。そして、あなたの夢を殺しうるのも実はあなた自身だけである。すべては自分の責任なのである。

あなた自身を自分の心の檻から解放してみよう・・
我々には、否定的な想念に縛られ、創造的な能力を「閉じこめてしまう」傾向がある。自分自身を「できない」という檻に閉じこめているのも自分自身である。心の檻のかんぬきとなっているものは何か・・

第一に「失敗への恐怖」である
成功よりも失敗に学びがある。失敗をおそれて挑戦しないことが本当の失敗である。失敗を恐れるあまり、目標を低く設定していることが本当の失敗であることを忘れてはならない。棒高跳びの選手はバーを落とすまで、自分の本当の能力のピークを知ることができない。すなわち、失敗したと思われるその時こそが、本当は成功したときなのである。

第二に、「未解決な問題」である。
心の中に未解決の問題があると、その問題があなたの動きにブレーキをかける。今すぐ、その問題を解決することである。問題を解決するためには、それに立ち向かうだけの十分な信念が必要である。問題・障害は解決・克服するために存在する。克服することで、あなたは精神的に飛躍的に成長する。

第三の障害は、「不愉快な記憶」である
古い傷、失望、敗北、拒絶につきまとわれている場合は、これらの記憶をすべて心の中から追放し、悔恨ではなく「夢」に、あなたの心を支配させることである。今日は、新しい冒険の始まりである。明日起こりうる素晴らしいことを夢みればいい。幸福な記憶を集める習慣を身につけることである。

第四の障害は、「自信の欠如」である
「できなかったらどうしよう」という否定的な考えは消し去り、「今、できること」に自信と誇りを持つことである。そのことの積み重ねで、「今、できること」が、限りなく広がってゆく。「できること」に自信を持てばいい。できることしか、できないのである。

最後に・・大きな夢を持つことだ。
あなた自身がネガティブな意識に支配されることなく、自然体でその夢を肯定し、夢を愛し、夢の実現を望むのであれば、「夢」は潜在意識を通してあなたに働きかけ、あなたを超えた、本当のあなたが、いつかきっと必ずその夢を実現してくれるはずである。そういう心がけ(習慣の心)が大切なのである。